前回に続いて、もう少しアメリカンアメックスプラチナの機能を紹介する。今回はアメックスのポイントについてだ。
以前はポイントを最重視していたため、使っていたのは、アメリカンアメックスゴールド・プレミアリワードというカードだった。これはアメリカのアメックスの中では、最もポイントが貯まりやすいという位置付けのカードだった。
通常のゴールドカードは１ドルあたり通常１ポイントのアメックスリワードポイントが貯まるが、アメックス・ゴルード・プレミアリワードカードでは、１ドルあたり２ポイント貯まる。さらにスーパーやガソリンスタンドなどの日常の出費でカードを使えば、３ポイント貯まるという機能が付いている。
アメックスプラチナでは通常の１ドル１ポイントしかつかない。それでもプラチナに切り替えようと思ったのは、ポイントが貯まる以上の、新たな種類の特別待遇を試したいと思ったからだ。
ポイントよりも贅沢を
アメリカのアメックスプラチナには、特別待遇の特典がたくさんついている。前回紹介したように、ヒルトンやシェラトン、マリオットやリッツなどのホテルチェーンで自動的に上級ステータスにアップグレード、上顧客サービスが受けられる。どのクラスでデルタに乗ってもビジネスクラスラウンジに入れる。またプライオリティパスも自分だけが入れるのではなく、出張などでも同伴者も２名まで招待できるのもゆとりだ。
余裕と贅沢のサービスは他にもいろいろある。ハーツレンタカーでレンタカーをしてプラチナで支払うと、もしも4時間くらい返却が遅れても、チャージされないという特典がある。遅れそうになると追加料金をとられると思ってキリキリしてしまいがちだ。でもこの特典があれば、余裕で構えていられる。さらに、エンタープライズなどのレンタカーでは自動的に上級会員になれる。
さらにラウンジでは、アメリカの主要空港にはセンチュリオンラウンジというアメックスプラチナあるいはブラックカードなどを持つ人ためだけのラウンジがある。プライオリティパスでも入れないし、ましてはファーストクラスに乗っても入れないラウンジだ。
贅沢といえば、デルタの運営するプライベートジェットチャーターサービスも利用できる。さすがにプライベートジェットを購入するのは難しいとしても、コンシェルジュに電話していざとなればジェットを手配できると考えるだけで、心が躍る。
意外とポイントも貯まる
このように、アメリカンアメックスプラチナは贅沢をちょっと先取りで味わいたい人のためのカードであるはずだ。ところが、蓋を開けてみれば、アメリカンアメックスプラチナを使っているうちにこれまで以上にポイントも貯まってしまった。
その理由は、アメリカのアメックスプラチナはトラベル関連だけは特にポイントが高くなるからだ。航空会社で直接アメックスで支払った場合、ポイントが５倍になる。アメックストラベルでホテルを予約しても、パッケージ旅行を予約しても５倍になるのである。
よくよく考えてみれば、クレジットカードで支払う様々な出費のうちでも、一番高いのは旅行代ではないか。家族全員で旅行となれば、かなりの金額がかかってしまう。この分が５倍になるため、通常の小額でポイントがそれほどたまらなくても、一気に旅行の場面で貯まっていくのだ。
アメックスプラチナ、ポイントが貯まらなくても、いい気分が旅行できればいいと思ってアップグレードしたが、これまで以上に不思議とポイントがたまってしまうのであった。
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