重すぎるアメックスプラチナのメタル版カード

アメックス

アメリカン・エキスプレスのプラチナカードでは、ここ数年の間にメタルカードへの切り替えが進んでいる。アメリカのアメックスプラチナは、カード自体がプラチナになったのかと思うような重さの金属製になった。自動的に更新時にはメタルカードが送られてくるし、カードデスクに電話すればメタルカードを送ってもらえる。

早速その使用感を試すべく、カードをリクエストして受け取った。高級感はあるが、はっきり言って目立ちすぎる。例えばレストランでウェイターにチェックをお願いして渡せば、絶対にプラチナとわかるしちょっと目立つ。

最初はやや恥ずかしかったが、慣れてくるとなんてことはない。特にズボンのポケットにジョギング時に持って行く時には、重さがあって安心感があって悪くない。

しかし、プラチナのメタルカードには困ったことがいくつかある。

一番困ったのは、プラチナカードを駐車場で自動精算機に入れた時だ。そう、詰まるのだ。これはかなり焦る。無人精算機に入れてカードが出てこなくなったので、係員に電話して来てもらう。時間に余裕がある時で良かったが、メタルカードの弱点だった。

もう一つ、メタルカードならではの問題点がある。それはチップカードだ。最近ではセキュリティ向上のために、アメックスでもICチップの導入が進んでいる。そしてチップカードの場合、時期ストライプを読み取るスワイプではなく、端末に差し込んで認証する。この時にチップの部分が装置の端子に触れる前に、メタルに反応する。そして誤動作するのだ。そんな時は、助走をつけるように一気にカードを挿入すると誤動作しない。しかし弱点だ。もしもプラスチックに戻せるなら、プラスチックに戻したい。

ここでちょっとだけ、アメリカ版アメックスプラチナの機能を紹介しよう。

プラチナカードの特典は、お得なのだがお得な使い方がちょっと贅沢な感じがする。その他の高級カードは、マイルがたくさんたまって旅行に行けるという感覚だが、アメックスプラチナはというと、超リッチになる前にリッチな待遇が受けられるという種類のお得感である。

特別待遇を受けられるお得感

米アメックスプラチナカードには、グローバル・エントリーと呼ばれるアメリカの入国審査とアメリカの空港の手荷物検査が優先レーンになるサービスがある。これはかなりの優越感だ。アメリカに到着すると、列に並ぶことなく専用の端末で入国できる。また手荷物検査も、TSA Preと呼ばれる優先レーンを利用できる。ここでは靴を脱いだり、ベルトを取る必要がない。またバッグからPCやiPadを取り出すことも不要だ。グローバルエントリーの入会審査のためには、一人1回100ドルがかかるのだがこれをアメックスプラチナが負担する。

ホテルの優遇サービスも充実だ。ヒルトン、シェラトン、マリオット、リッツ、ウェスティンなど世界中のほとんど大手ホテルチェーンで上級会員のステータスが与えられる。例えば日本の舞浜のヒルトンホテルに宿泊した場合は、部屋をアップグレードされ、また朝食も無料で付いてくる。ワシントンDCのJWマリオットホテルに宿泊した際は、一人出張ながらアンバサダー・スイートに案内された。

さらにプライオリティ・パスも付いている。家族会員にもプライオリティパスが発行される。さらに、米アメックスプラチナに付帯するプライオリティパスでは、同伴者2名まで無料で入ることができる。世界中の空港でどこにいってもラウンジに入れるし、ビジネス出張で同伴者がいても特別待遇をシェアできる。

またデルタ航空で航空券を買うと、常にデルタのラウンジを利用できる。エコノミーでチケットを買っても、デルタラウンジに入ることができる。このあたりもプラチナ待遇をお得に受けられるという機能になる。

ちょっとした追加の出費を気にしなくていい贅沢感

このカードにはプラスの追加料金を気前よく払える機能がついている。エアラインクレジットと言って、年間200ドルまで指定の航空会社での追加料金をプラチナカードが負担してくれる。アメリカの飛行機では、シャンパンが飲みたければ追加料金、食事も追加料金と何かと追加料金が多い。しかしこの機能があれば、余裕でプラチナカードで決済するだけで年間200ドルまでプラチナカードが払ってくれる。

最近ではサックス・フィフス・アベニューというニューヨークのデパートチェーンで、年間100ドルのクレジットが付与されるようになった。これは普通にアメックスで決済するだけで、あとでサックス・フィフスアベニューでの利用が明細書から免除されるという仕組みだ。

また米アメックス・プラチナではUber特典が付いている。毎月15ドルまでプラチナ・カードが負担するので、普通にUberを使うだけで良い。もっと役立つと思われるのが、Uberのプラチナ会員になれることだ。米アメックスプラチナを保有しているだけで、Uberを呼ぶと好評価のドライバーが配車される。

それにしても重い

ちょっと目立ちすぎる上に、財布が重くて仕方がない。さりげなく出すことはできないので、覚悟のいるカードだ。

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